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西辞衛門塾 スペイン語学習

 スペイン語に限らず、語学の習得方法として、幼児・子供の母語習得過程を解き明かして活用する事を常に考えて来ました。多くの言語学者たちもそれに挑戦してきましたが、いまだに定説と言われるものはありません。

 チョムスキーは、「全ての子供は『言語獲得装置』を持っている」として、言語の種類にかかわらず自然に母語を身に着ける「装置」を持っているとしました。

 実際に、生まれたばかりの子供は全ての言語を聞き取る能力があるとされており、成長の過程で必要のない言語を聞き取る能力をそぎ落とし、母語に集中していくと言われています。そして、特に母親のように身近で話しかける人の発話を聞いて母語が確立されていきます。聞きながら自然に言語を習得するわけで、チョムスキーはそれを「言語獲得装置」と言っています。 

 自分の子供が母語を習得していく過程を観察して得た私の結論は、「集中力」と「暗記力」、それに「試行力」でした。また、それらを活性化しているのは「興味」であると結論付けています。つまりこれが「言語獲得装置」であるということです。

 幼児期の「集中・暗記・試行」は、恐らく受験生のそれを凌ぐほど研ぎ澄まされていると思います。そしてそれを可能にしているのが、たぐいまれなる「興味」であると。

 そして、覚えた言葉を定着させる為に、幼児・子供は「反復」を繰り返します。これが「試行」です。聞いている方が嫌になるほど続けます。又、分からない事、知らない事は臆面もなく素直に「それってなーに?」と質問します。そして、その返答を目を皿のようにして聞きます。

 これらを継続した結果として母語が確立される、というのが私の結論です。

 さて、問題は、この結論をどうやって大人の語学学習に活かすかです。幼児・子供には戻れませんから、同じようには行きません。大人になると単なる丸暗記が難しくなります。暗記するために理屈(「~だから・・・である」という)が必要になります。 

 「集中・暗記力」を活性化させる「興味」をどう抱かせるか、も課題です。

​ ここでは、基礎から段階的に学ぶ方法をとらず、面白そうな、興味が湧きそうな題材を扱い、そこに出るスペイン語単語や熟語、文法を一気に学習する「パラシュート勉強法」を取ります。

 ですから、単元ごとに順序だてて学習する必要はなく、興味のある単元をいきなり学習できます。又、そこで出たものを全て覚える必要もありません。何となく覚えて、必要な時に参考書のように読み返してください。

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2021年2月8日 編者

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